調教タイムと追い切り

競走馬の厩舎

競走馬は調教次第ではレースで力を出しきれません。
レースの週では水曜〜金曜に追い切りといって負荷のかけた調教をして馬体を仕上げます。
競馬をやるには、調教タイムと追い切り情報の見方は覚えておきましょう。

調教コースの種類

調教は基本的にトレーニングセンター(通称トレセン)で行います。
北海道や九州などトレセンから遠い場合や移動が大きい場合は、競馬場で調教を行う場合もあります。

トレセンには以下のコースが用意されています。

坂路(ウッドチップの坂道コース)
ウッドチップコース※(CP)
ダートコース
芝コース
プール

※ウッドチップとは木片を敷き詰めたコースでダートよりもクッション性が高く脚への負担が少ない

中央競馬はトレセンが栗東(滋賀県)と美浦(茨城県)にあり、それぞれダートや芝、ウッドコースでも複数のコースが用意されています。
調教タイムが同じでも、コースによって良し悪しが異なります。
馬場状態も影響するので、その日やその週のほかの競走馬の平均調教タイムと比較して速いか遅いか判断すると分かりやすいです。

調教負荷の種類

調教は馬の状態や追い切りで仕上げるなど目的に応じて負荷のかけ方を調整します。
調教負荷には以下の種類があり、これを覚えると競馬新聞の追い切り情報をより理解できるようになります。

馬なり 馬のペースで走らせる緩い調教
強め 騎手が手綱を強めに引いて、ある程度の負荷をかける
一杯 手綱を使って思いっきり走らせる
叩き一杯 一杯に加えてムチも使う

さらに、一頭で走る単走と2〜3頭で並べて走る併せ馬があり、併せ馬の場合、先行して走るか後ろから追いかけるかによっても追い切り内容が変わってきます。
併せ馬する馬のレベルと、どのような負荷のかけ方で何秒先着したかなどが評価ポイントになります。

馬によって適切な調教方法が違う

競走馬のまっすぐな瞳

馬は体力的にも精神的にもデリケートで、基本通り忠実な調教をすればいいものではありません。
追い切りで負荷をかけると、レース本番で力を出せない馬もいますし、多少疲れが残っている状態でも、追い切りで負荷をかけないとスイッチが入らずレースで闘志を出せない馬などがいます。

調教や追い切りタイムを見るときは過去のレース前の調教タイムやその後のレース結果と比較します。
好走したレースのときと同等の調教タイムを出せていれば期待できます。

ただし、レース間隔によっては疲労が残っていることもあり、休み明けの中で調教を頑張りすぎるとレースで反動が出やすくなってしまいます。
前回のレースからのローテーション追い切りに行くまでの調教過程もしっかりチェックしましょう。
結果が出ない馬は調教のやり方を変えて変身するケースもあり、このタイムなら絶対に好走するといったものはないです。
専門家はタイムだけではなく、馬の走り方や馬体の艶、頭の振り方などから馬の状態を分析しています。

完璧に調教、追い切りの分析ができるようになるには、長年の勉強や分析、経験が必要ですが、まずは飛び抜けて良い追い切りや、明らかにダメな追い切りの判断ができるところを目指しましょう。